ヒルズとロイヤルカナンは猫にどちらがが良い?7つの項目で徹底比較!後悔しないキャットフードの選び方

ヒルズとロイヤルカナンは猫にどちらがが良い?7つの項目で徹底比較!後悔しないキャットフードの選び方 未分類

「愛猫には、一日でも長く健康でいてきじほん
飼い主であれば誰もがそう願うからこそ、毎日の食事であるキャットフード選びは、決して妥協したくない重要なテーマです。

ペットショップや動物病院に足を運ぶと、必ずと言っていいほど目にする2大ブランド、「ヒルズ(Hill’s)」と「ロイヤルカナン(ROYAL CANIN)」
どちらも獣医師から推奨されることが多く、品質への信頼性は高いと分かってはいるものの、

  • 「具体的に何が違うの?」
  • 「うちの猫には、結局どちらが良いんだろう?」
  • 「価格や原材料を考えると、どっちがおすすめ?」

と、その選択に頭を悩ませている方は非常に多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな飼い主さんの疑問や不安を解消するために、猫のフード選びにおける2大巨頭「ヒルズ」と「ロイヤルカanan」について、獣医師監修のもと、あらゆる角度から徹底的に比較・調査しました。

この記事を最後まで読めば、両ブランドの明確な違いが理解でき、あなたの愛猫の年齢や健康状態、そして飼い主であるあなたの価値観に合った、「最高の選択」 ができるようになるはずです。後悔しないフード選びのために、ぜひ参考にしてください。

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  1. そもそもヒルズとロイヤルカナンはどんなブランド?猫にどちらが良いのか基本情報を調査
    1. ヒルズ:科学的根拠を追求する栄養学のパイオニア
    2. ロイヤルカナン:「すべては犬と猫のために」個の違いに応える栄養学のスペシャリスト
  2. 【徹底比較】ヒルズ vs ロイヤルカナン!7つの重要項目で猫にとって良いのはどちらか調査
    1. 比較①【哲学・コンセプト】科学のヒルズ vs 個別対応のロイヤルカナン
    2. 比較②【原材料・成分】本当に良い原材料を使っているのは?
      1. よくある疑問:「チキンミール」や「動物性油脂」は粗悪な原料?
    3. 比較③【製品ラインナップ】あなたの猫に合うフードが見つかるのは?
    4. 比較④【価格・コスパ】1ヶ月のフード代はどれくらい違う?
    5. 比較⑤【食いつき・評判】口コミを調査!猫に人気なのはどっち?
    6. 比較⑥【安全性・品質管理】安心して与えられるのはどっち?
      1. 日本の「ペットフード安全法」について
    7. 比較⑦【入手しやすさ】どこで買える?
  3. 【ケース別】うちの猫にはヒルズとロイヤルカナン、どちらが良い?選び方のポイント
    1. Case1:健康で好き嫌いのない成猫の場合
    2. Case2:食が細い、食いつきにムラがある猫の場合
    3. Case3:子猫やシニア猫など、ライフステージに合わせたケアをしたい場合
    4. Case4:肥満、尿路結石、腎臓など特定の健康課題が気になる場合
  4. よくある疑問を解決!キャットフード選びのウソ?ホント?
    1. Q1.「グレインフリー(穀物不使用)」じゃないとダメ?
    2. Q2.「BHA、BHT」などの添加物は危険?
    3. Q3. 獣医師が勧めるフードなら絶対安心?
  5. 結論:ヒルズとロイヤルカナン、猫にどちらが良いのか?後悔しないための最終チェックポイント
  6. FAQ(よくある質問)
    1. Q1. ヒルズとロイヤルカナン、お試しサイズはありますか?
    2. Q2. 療法食はネットで買っても大丈夫ですか?自己判断で与えても良い?
    3. Q3. 二つのフードを混ぜて与えても良いですか?
    4. Q4. 開封後のフードはどのくらい持ちますか?正しい保存方法は?
    5. Q5. もし食べてくれなかったら、どうすればいいですか?

そもそもヒルズとロイヤルカナンはどんなブランド?猫にどちらが良いのか基本情報を調査

そもそもヒルズとロイヤルカナンはどんなブランド?どちらが良いのか基本情報を調査

比較を始める前に、まずは両ブランドがどのような哲学を持ち、どのような製品づくりをしているのか、基本的な情報を確認しておきましょう。この背景を知ることで、製品の細かな違いへの理解がぐっと深まります。

ヒルズ:科学的根拠を追求する栄養学のパイオニア

ヒルズの歴史は、1930年代後半、盲導犬の腎臓病に苦しむ青年を助けたいという一人の獣医師、マーク・モリスⅠ世博士の想いから始まりました。博士は、病気のペットを栄養学の力で管理できると確信し、その生涯を臨床栄養学の発展に捧げました。

この「栄養学がペットの健康を左右する」という哲学は、今もヒルズの根幹に息づいています。

  • 歴史と哲学: 獣医師が開発した臨床栄養学に基づくフードが原点。
  • 特徴: 現在では220名以上の獣医師、栄養学者、食品科学者たちが製品開発に携わっています。「サイエンス・ダイエット」や、特定の病気に対応する食事療法食「プリスクリプション・ダイエット」など、科学的根拠に基づいた製品が強みです。

ロイヤルカナン:「すべては犬と猫のために」個の違いに応える栄養学のスペシャリスト

一方のロイヤルカナンは、1968年にフランスの獣医師、ジャン・カタリー博士によって設立されました。博士は、犬の皮膚疾患が食事を変えることで改善することを発見し、「犬と猫の栄養ニーズ」を深く追求する道を選びました。

すべては犬と猫のために(Dog and Cat First)」という情熱的な哲学は、ロイヤルカナンのすべての活動の原動力となっています。

  • 歴史と哲学: 一人の獣医師の情熱から生まれた、犬と猫の個性に寄り添うブランド。
  • 特徴: 猫種、年齢、ライフスタイル、身体のサイズ、そして特定の健康状態など、非常に細分化されたニーズに応える多彩な製品ラインナップが最大の特徴です。さらに、食べやすさを追求し、猫種のアゴの形に合わせて粒の形状まで研究・開発しています。

【徹底比較】ヒルズ vs ロイヤルカナン!7つの重要項目で猫にとって良いのはどちらか調査

【徹底比較】ヒルズ vs ロイヤルカナン!7つの重要項目で猫にとって良いのはどちらか調査

両ブランドの背景を理解したところで、いよいよ本題です。飼い主さんが本当に知りたい7つの重要項目で、ヒルズとロイヤルカナンを徹底的に比較・調査していきましょう。

比較項目ヒルズロイヤルカナンどちらかと言えば…
① 哲学・コンセプト科学的根拠・臨床栄養学個々のニーズへの最適化(思想の違い)
② 原材料・成分栄養素のバランスを最優先栄養素+原材料の嗜好性(甲乙つけがたい)
③ 製品ラインナップ療法食のバリエーションが豊富猫種別など総合栄養食が多彩ニーズによる
④ 価格・コスパやや高価な傾向ヒルズよりは手頃な傾向ロイヤルカナン
⑤ 食いつき・評判猫による嗜好性が高いとの評判が多いロイヤルカナン
⑥ 安全性・品質管理グローバル基準で厳格に管理グローバル基準で厳格に管理(互角)
⑦ 入手しやすさ動物病院・専門店が中心幅広い店舗・オンラインで展開ロイヤルカナン

比較①【哲学・コンセプト】科学のヒルズ vs 個別対応のロイヤルカナン

両ブランドの根本的な違いは、その開発哲学に最もよく表れています。

  • ヒルズ: 「科学」と「臨床栄養学」がキーワードです。特定の健康課題(腎臓病、尿路結石、肥満など)に対して、どのような栄養バランスが最適かを科学的に検証し、製品に反映させています。特に療法食「プリスクリプション・ダイエット」は、獣医療の現場で絶大な信頼を得ています。
  • ロイヤルカナン: 「個々の猫への最適化」を追求しています。 例えば、「ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤン成猫用」や「メインクーン成猫用」といった猫種専用フードは、その猫種が持つ特有の骨格や毛質、かかりやすい病気まで考慮して設計されています。まさに「オーダーメイド」に近い考え方です。

比較②【原材料・成分】本当に良い原材料を使っているのは?

キャットフード選びで最も気になるのが「原材料」ではないでしょうか。ここでは、代表的な成猫用フードを例に比較してみましょう。

【代表的な成猫用フードの主原料比較】

ブランド・製品名主な原材料(上位5つ)
ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト 1~6歳 成猫用 チキントウモロコシ、トリ肉(チキン、ターキー)、米、動物性油脂、コーングルテン…
ロイヤルカナン FHN インドア肉類(鶏、七面鳥)、米、小麦、とうもろこし、植物性分離タンパク…

※製品情報は変更される可能性があるため、購入時にパッケージをご確認ください。

これを見て、「最初にトウモロコシが来ているのはどうなの?」と不安に思う方もいるかもしれません。ここで重要なのが、両ブランドの原材料に対する考え方の違いです。

  • ヒルズの考え方: 「どの原材料が良いか」ではなく、「最終的にどのような栄養素のバランスになるか」を最も重視します。猫に必要な栄養素(タンパク質、脂質、ビタミンなど)を最適なバランスで配合するために、様々な原材料を科学的に組み合わせています。
  • ロイヤルカナンの考え方: 最適な栄養バランスを追求するのはもちろんのこと、猫が喜んで食べる「嗜好性」も非常に大切にしています。そのために、高品質な肉類を主原料に使用しつつ、独自のノウハウで風味や香りを高めています。

よくある疑問:「チキンミール」や「動物性油脂」は粗悪な原料?

原材料表示で「〇〇ミール」や「動物性油脂」といった表記を見かけると、不安に感じるかもしれません。しかし、一概に「悪いもの」と決めつけるのは早計です。

  • ミール: 乾燥させて脂肪分を取り除き、粉状にしたもの。水分が抜けているため、タンパク質などの栄養が凝縮されています。品質管理が徹底された工場で作られるミールは、安定した品質の栄養源となります。
  • 動物性油脂: フードのエネルギー源となり、嗜好性を高める重要な役割があります。

大切なのは、これらの原材料が信頼できるメーカーによって、厳格な品質管理のもとで使用されているかどうかです。その点、ヒルズとロイヤルカナンはともに高い基準をクリアしていると考えて良いでしょう。

比較③【製品ラインナップ】あなたの猫に合うフードが見つかるのは?

あなたの猫に合うフードが見つかるのは?

製品のバリエーションは、どちらのブランドも非常に豊富ですが、得意分野が異なります。

  • ヒルズ: 療法食のラインナップが非常に強力です。腎臓ケアの「k/d」、尿ケアの「c/d」、消化器ケアの「i/d」など、特定の病気の食事管理において、動物病院ではなくてはならない存在です。 健康な猫向けの「サイエンス・ダイエット」も年齢や健康ニーズに合わせて揃っています。
  • ロイヤルカナン:総合栄養食のきめ細やかさで群を抜いています。
    • 猫種別: 上述の通り、10種類以上の猫種専用フードがあります。
    • ライフステージ別: 子猫用(前期・後期)、成猫用、中高齢猫用、高齢猫用と細かく分かれています。
    • ライフスタイル別: 室内で過ごす猫用の「インドア」、避妊・去勢した猫用の「ステアライズド」など。
    • お悩み別: 毛玉ケア、おねだりの多い猫用、美しい毛艶を保ちたい猫用など。

あなたの猫が特定の健康課題を抱えているならヒルズ、特別な病気はないけれど、より個性に合わせて選びたいならロイヤルカナンに、探しているフードが見つかりやすいかもしれません。

比較④【価格・コスパ】1ヶ月のフード代はどれくらい違う?

毎日与えるものだからこそ、価格は重要な比較ポイントです。

【代表的な成猫用フードの価格比較(2kg)】

ブランド・製品名参考価格(税込)100gあたりの単価
ヒルズ サイエンス・ダイエット アダルト約4,500円~5,500円約225円~275円
ロイヤルカナン FHN インドア約4,000円~5,000円約200円~250円

※価格は販売店や時期によって大きく変動します。あくまで目安としてお考えください。

調査したところ、多くの製品でヒルズの方がやや高価な傾向にありました。 わずかな差に見えても、多頭飼いの場合や長期的に見ると大きな差になります。コストパフォーマンスを重視するなら、ロイヤルカナンに分があると言えそうです。

比較⑤【食いつき・評判】口コミを調査!猫に人気なのはどっち?

【食いつき・評判】口コミを調査!猫に人気なのはどっち?

フードの品質がいくら高くても、愛猫が食べてくれなければ意味がありません。SNSやレビューサイトでの口コミを調査すると、以下のような傾向が見られました。

  • ロイヤルカナン: 「食いつきが良い」「飽きずに食べてくれる」という声が非常に多く見られます。これは、猫の嗜好を徹底的に研究し、独自の技術で風味や香りを高めている結果と言えるでしょう。
  • ヒルズ: 「よく食べる」という声ももちろん多いですが、ロイヤルカナンに比べると「食べなかった」「飽きてしまった」という声も散見されます。特に療法食は、栄養バランスを最優先に設計されているため、嗜好性の面ではやや劣る場合があるのかもしれません。

ただし、食いつきは完全に猫の個性によります。ロイヤルカナンを食べない猫もいれば、ヒルズを好んで食べる猫もいます。こればかりは、実際に試してみないと分からないのが正直なところです。

比較⑥【安全性・品質管理】安心して与えられるのはどっち?

愛猫の口に入るものだから、安全性は何よりも優先したいポイントです。この点において、ヒルズとロイヤルカナンは両者ともに世界トップクラスの品質管理体制を誇っており、甲乙つけがたいと言えます。

  • 共通する取り組み:
    • グローバルな研究開発: 世界中に研究開発拠点を持ち、最新の栄養学に基づいて製品を開発。
    • 自社工場での生産: 原材料の受け入れから製品の出荷まで、一貫して厳格な基準で管理。
    • トレーサビリティの確保: いつ、どこで、誰が製品を作ったかを追跡できるシステム。

日本の「ペットフード安全法」について

日本国内で製造・販売される犬猫用のペットフードは、「ペットフード安全法」という法律によって安全性が確保されています。 この法律では、有害物質の含有量や添加物の使用に基準が設けられており、違反した事業者には罰則が科せられます。

ヒルズ、ロイヤルカナンともに、この日本の法律はもちろん、アメリカの**AAFCO(米国飼料検査官協会)**の栄養基準など、より厳しい国際基準もクリアしているため、安全性は非常に高いレベルにあると考えて良いでしょう。

比較⑦【入手しやすさ】どこで買える?

フードの入手しやすさも、継続して与える上では意外と重要です。

  • ヒルズ: 主に動物病院や、品揃えの豊富なペット専門店で取り扱われています。特に療法食は、獣医師の診断のもとでしか購入できないものがほとんどです。
  • ロイヤルカナン: 動物病院や専門店はもちろん、ホームセンタードラッグストア、そして各種オンラインストアなど、非常に幅広い販路を持っています。 思い立った時に手軽に購入しやすいのは、ロイヤルカナンと言えるでしょう。

【ケース別】うちの猫にはヒルズとロイヤルカナン、どちらが良い?選び方のポイント

【ケース別】うちの猫にはヒルズとロイヤルカナン、どちらが良い?選び方のポイント

さて、7つの項目で比較してきましたが、「じゃあ、うちの猫には結局どっち?」というのが一番知りたいことですよね。ここでは、具体的な猫の状態に合わせた選び方のポイントを解説します。

Case1:健康で好き嫌いのない成猫の場合

→ どちらも素晴らしい選択肢。飼い主さんの価値観で選んでOK!

特定の健康課題がなく、フードの食いつきも良い健康な猫であれば、ヒルズの「サイエンス・ダイエット」も、ロイヤルカナンの各種「FHN(フィーライン ヘルス ニュートリション)」シリーズも、どちらも安心して与えられる高品質な総合栄養食です。

この場合は、

  • コストを少しでも抑えたい、手軽に購入したい → ロイヤルカナン
  • 科学的アプローチに信頼を置きたい → ヒルズ
    といった、飼い主さんの価値観で選んでみても良いでしょう。

Case2:食が細い、食いつきにムラがある猫の場合

→ 嗜好性を追求した「ロイヤルカナン」を試す価値あり!

食の好みがうるさい、すぐに飽きてしまう…そんなグルメな猫には、嗜好性の高さに定評のあるロイヤルカナンがおすすめです。「アロマ エクシジェント(香りで食欲を刺激)」や「セイバー エクシジェント(味わい・食感で食欲を刺激)」など、食欲を刺激することに特化した製品もあります。

Case3:子猫やシニア猫など、ライフステージに合わせたケアをしたい場合

→ どちらも優秀。より細かく選びたいなら「ロイヤルカナン」。

子猫の成長期や、シニア期の健康維持など、年齢に合わせた栄養管理は非常に重要です。 ヒルズもロイヤルカナンも、優れたライフステージ別フードを揃えています。

特にロイヤルカナンは、子猫用を「前期・後期」に、高齢猫用を「7歳以上・12歳以上」に分けるなど、より細かく成長段階や加齢に対応した製品ラインナップが魅力です。

Case4:肥満、尿路結石、腎臓など特定の健康課題が気になる場合

→ 【最重要】まずは必ず獣医師に相談してください。

このケースでは、飼い主さんの自己判断でフードを選ぶのは絶対に避けてください。インターネットの情報だけで療法食を選ぶことは、かえって愛猫の健康を損なうリスクがあります。

必ずかかりつけの動物病院で診察を受け、獣医師の診断と指導のもとで適切な療法食を選択してください。

その上で、

  • ヒルズ: 療法食の歴史と実績は圧倒的。多くの獣医師から信頼されています。
  • ロイヤルカナン: こちらも優れた療法食を多数揃えており、猫によってはヒルズより食いつきが良い場合もあります。

獣医師は両方のブランドの特徴を熟知しています。愛猫の症状や性格に合わせて、最適なフードを提案してくれるはずです。

よくある疑問を解決!キャットフード選びのウソ?ホント?

フード選びをしていると、様々な情報に惑わされてしまうことがあります。ここでは、飼い主さんが抱きがちな3つの疑問について、科学的な視点から解説します。

Q1.「グレインフリー(穀物不使用)」じゃないとダメ?

A1. いいえ、必ずしもそうではありません。

「猫は肉食だから穀物は消化できない」という話をよく聞きますが、これは正確ではありません。猫は加熱された穀物に含まれるデンプンを、問題なく消化・吸収できることがわかっています。

小麦などにアレルギーがある猫でなければ、グレインフリーに固執する必要はありません。むしろ、穀物はエネルギー源や食物繊維として有用な働きをします。ヒルズやロイヤルカナンが穀物を使用しているのは、栄養学的なメリットを考慮してのことです。

Q2.「BHA、BHT」などの添加物は危険?

A2. 基準値内であれば、安全性は確認されています。

BHAやBHTは、フードの品質を保つために必要な「酸化防止剤」です。発がん性を心配する声もありますが、日本の「ペットフード安全法」では、ペットの健康に影響が出ないよう、使用できる量に厳しい基準値が定められています。

ヒルズやロイヤルカナンが使用しているBHA、BHTは、もちろんこの基準を遵守しています。無添加にこだわるあまり、酸化して品質が劣化したフードを与えてしまうことの方が、よほど猫の健康にとってリスクが高いと言えるでしょう。

Q3. 獣医師が勧めるフードなら絶対安心?

A3. 非常に信頼できる指標ですが、「絶対」ではありません。

獣医師が推奨するフードは、その品質や安全性、栄養学的な裏付けにおいて、非常に信頼性が高いことは間違いありません。 しかし、最終的にそのフードが愛猫に合うかどうかは、別の話です。

どんなに優れたフードでも、体質に合わずに下痢をしてしまったり、どうしても食べてくれなかったりすることもあります。大切なのは、専門家のアドバイスを参考にしつつ、最終的には愛猫の便の状態や毛ヅヤ、活動量などをよく観察して判断することです。

結論:ヒルズとロイヤルカナン、猫にどちらが良いのか?後悔しないための最終チェックポイント

ここまで、ヒルズとロイヤルカナンを様々な角度から比較してきました。最後に、あなたが愛猫にとって最高のフードを選ぶための最終チェックポイントをまとめます。

  • 科学的根拠と療法食の実績を重視するなら → ヒルズ
  • 猫の個性やライフスタイルに細かく合わせたい、食いつきを重視するなら → ロイヤルカナン

どちらのブランドも、猫の健康を第一に考えた、世界トップクラスの品質を誇るキャットフードです。明確な優劣はなく、**「あなたの愛猫にとって、どちらがより適しているか」**という視点で選ぶことが何よりも大切です。

そして、忘れてはならないのが、フードの切り替えは慎重に行うことです。今まで食べていたフードに新しいフードを少しずつ混ぜ、1週間から10日ほどかけて、ゆっくりと慣らしてあげてください。

この記事が、あなたのフード選びの迷いを晴らし、愛猫との健やかで幸せな毎日につながることを心から願っています。それでも迷ったときは、ぜひかかりつけの獣医師に相談してみてください。きっと、あなたと愛猫にとって最良のアドバイスをくれるはずです。

FAQ(よくある質問)

Q1. ヒルズとロイヤルカナン、お試しサイズはありますか?

A1. はい、両ブランドともに少量のお試しパック(300g~500g程度)が販売されていることがあります。ペット専門店やオンラインストアで探してみてください。まずは少量で愛猫の食いつきや体調の変化を見ることをお勧めします。

Q2. 療法食はネットで買っても大丈夫ですか?自己判断で与えても良い?

A2. **絶対に自己判断で与えないでください。**療法食は、特定の病気の管理のために栄養成分が厳密に調整されています。獣医師の診断なしに与えると、かえって健康を害する危険性があります。必ず獣医師の指示に従い、定期的な診察を受けながら与えるようにしてください。

Q3. 二つのフードを混ぜて与えても良いですか?

A3. 基本的にはお勧めしません。それぞれのフードは、単体で与えたときに最適な栄養バランスになるように設計されています。混ぜることでそのバランスが崩れてしまう可能性があります。もし特別な理由で混ぜたい場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。

Q4. 開封後のフードはどのくらい持ちますか?正しい保存方法は?

A4. 開封後は酸化が進むため、1ヶ月程度で使い切るのが理想です。保存する際は、袋の空気をしっかり抜いて密閉し、直射日光や高温多湿を避けた冷暗所で保管してください。密閉できるフードストッカーに移し替えるのも良い方法です。冷蔵庫での保存は、出し入れの際の温度差で結露し、カビの原因になることがあるため避けましょう。

Q5. もし食べてくれなかったら、どうすればいいですか?

A5. まずは、お湯で少しふやかして香りを立たせたり、猫用のかつお節などを少量トッピングしたりして様子を見てください。それでも食べない場合は、そのフードが愛猫の好みに合わないのかもしれません。無理強いはせず、別のフードを試すことを検討しましょう。急に全く食べなくなった場合は、体調不良の可能性もあるため、動物病院を受診してください。

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