ロイヤルカナンは猫にダメ?獣医が勧める理由と安全性を徹底検証【やめた人も必見】

ロイヤルカナンは猫にダメ?獣医が勧める理由と安全性を徹底検証【やめた人も必見】 ペット

「愛猫には、一日でも長く健康でいてほしい」

すべての飼い主さんがそう願うからこそ、毎日の食事であるキャットフード選びは、決して妥協できない重要なテーマです。

しかし、インターネットやSNSには情報が溢れ、何を信じれば良いのか分からなくなってしまうことも少なくありません。

特に「ロイヤルカナン」は、動物病院で最もよく勧められる定番フードの一つでありながら、インターネット上では「ロイヤルカナンはダメ」「猫に与えるのは良くない」といった、正反対の意見も数多く見受けられます。

なぜ、これほどまでに評価が真っ二つに分かれるのでしょうか?

この記事では、長年ペット業界でリサーチに携わってきた筆者が、特定の立場に偏ることなく、以下の点を徹底的に掘り下げ、「ロイヤルカナン」の真実に迫ります。

  • 「ロイヤルカナンはダメ」と言われる具体的な理由とその背景
  • 多くの獣医師がロイヤルカナンを推奨する科学的根拠
  • 原材料や添加物の安全性、価格、フードとしてのランクについての客観的な評価
  • ロイヤルカナンをやめた人向けの「代わり」のフードの具体的な選び方

この記事を最後まで読めば、あなたが愛猫のフード選びで抱えている疑問や不安が解消され、情報に惑わされることなく、自信を持って愛猫に最適なフードを選べるようになるはずです。

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  1. はじめに:ロイヤルカナンは本当に猫に「ダメ」なのか?
    1. 飼い主の間で広がる「ロイヤルカナンはダメ」という噂
    2. 一方で、多くの獣医師が推奨する事実
    3. この記事でわかること:中立な立場で徹底的に事実を検証
  2. なぜ?ロイヤルカナンが猫に「ダメ」と言われる5つの理由
    1. 理由1:原材料への懸念【穀物(グレイン)・動物性油脂】
    2. 理由2:添加物への不安【過去のBHA問題と現在の対応】
    3. 理由3:価格が高いのはなぜ?【他のフードとの比較】
    4. 理由4:製造国への不信感【韓国工場は大丈夫?】
    5. 理由5:実際に「やめた」飼い主のリアルな口コミ
  3. 獣医はなぜロイヤルカナンを勧めるのか?獣医師が語る5つの根拠
    1. 根拠1:圧倒的な研究開発力と科学的根拠(エビデンス)
    2. 根拠2:猫種・年齢・健康状態に合わせた豊富なラインナップ
    3. 根拠3:「療法食」という動物病院ならではの絶対的な強み
    4. 根拠4:長年の販売実績と世界中で蓄積された膨大な臨床データ
    5. 根拠5:獣医師への継続的な情報提供と強固なパートナーシップ
  4. 【安全性とランク】ロイヤルカナンの品質を客観的に評価
    1. 安全基準は満たしている?(ペットフード安全法、AAFCO)
    2. 原材料の品質と調達先についての公式見解
    3. 結論:ロイヤルカナンのフードランクは?【総合評価】
  5. ロイヤルカナンをやめたい…愛猫に合う「代わり」のフードの選び方
    1. 【最重要】療法食からの切り替えは絶対に自己判断でしない!
    2. 選び方の3つのポイント
    3. 【2025年最新】ロイヤルカナンからの切り替えにおすすめのフード例
  6. 結論:ロイヤルカナンは愛猫に与えても大丈夫?最終的な考え方
    1. メリット・デメリットのまとめ
    2. どんな猫・飼い主におすすめできるか
    3. 最終的には愛猫の体調を観察することが最も重要【行動喚起】
    4. FAQ:ロイヤルカナンに関するよくある質問

はじめに:ロイヤルカナンは本当に猫に「ダメ」なのか?

キャットフード選びで「ロイヤルカナン」の名前を知らない人はいないでしょう。

ペットショップやホームセンターはもちろん、全国の動物病院の棚に必ずと言っていいほど並んでいる、まさにキャットフード界の王道ブランドです。

しかし、その圧倒的な知名度とは裏腹に、飼い主たちの間では様々な声が聞かれます。

飼い主の間で広がる「ロイヤルカナンはダメ」という噂

Googleの検索窓に「ロイヤルカナン 猫」と入力すると、候補として「ダメ」「やめた」「危険」といった、飼い主の不安を映し出すような言葉が並びます。

  • 「原材料の最初に穀物が書いてあるけど、肉食の猫に本当に良いの?」
  • 「発がん性のある添加物が使われているって昔聞いたけど、安全性は大丈夫?」
  • 「動物病院で勧められるけど、値段が高い。価格に見合う価値があるの?」

こうした声は、愛猫の健康を真剣に考え、日々情報を集めている熱心な飼い主さんほど、無視できないものでしょう。

一方で、多くの獣医師が推奨する事実

その一方で、愛猫の病気や健康管理の相談で動物病院を訪れると、多くの獣医師がロイヤルカナンを推奨するという現実があります。

なぜ、ペットの健康を預かるプロフェッショナルである獣医師たちは、一部で「ダメ」と言われるフードを、自信を持って飼い主に勧めるのでしょうか?そこには、一般の飼い主には見えにくい、明確で科学的な理由が存在するのです。

この記事でわかること:中立な立場で徹底的に事実を検証

この記事では、「ダメ派」と「推奨派」両方の意見を公平に取り上げ、それぞれの主張の根拠を深掘りします。単なる口コミや評判だけに流されるのではなく、科学的データや公的機関の情報、メーカーの公式見解などを基に、ロイヤルカナンの安全性や品質を客観的に評価していきます。

なぜ?ロイヤルカナンが猫に「ダメ」と言われる5つの理由

まず、なぜロイヤルカナンが「ダメ」だと言われてしまうのか、その主な理由を5つのポイントに分けて、一つひとつ詳しく見ていきましょう。

理由1:原材料への懸念【穀物(グレイン)・動物性油脂】

最も多く指摘され、議論の中心となるのが、原材料に関する懸念です。特に「穀物(グレイン)」と、曖昧な表記の「動物性油脂」が問題視されています。

懸念される原材料具体的な内容と懸念点
穀物(小麦・米・とうもろこし等)猫は本来、肉食動物であり、炭水化物の消化能力が犬や人間ほど高くありません。そのため、フードに多くの穀物が含まれていると、消化器に負担をかけたり、アレルギーの原因になったりする可能性があると指摘されています。特に、原材料表記の最初に穀物が記載されている製品は、肉類よりも多く含まれていることを意味するため、「猫の食性に合っていないのでは?」と敬遠されがちです。
動物性油脂「何の動物の油か分からない」という表記の曖昧さが不安視されています。高品質なフードでは「鶏脂」「サーモンオイル」のように、由来する動物名が具体的に記載されていることが多いため、この曖昧な表記が、品質の低い原材料を想起させるとの声があります。また、食いつきを良くするために表面に吹き付けられるオイルコーティングが、フードの酸化を早めたり、肥満に繋がったりするのではないかという意見も見られます。

これらの原材料は、コストを抑えるため、あるいは製品の粒を固める「つなぎ」や、特定の栄養バランスを実現するために使用されることがあります。しかし、「愛猫にはより自然に近い、質の高い食事を与えたい」と考える飼い主にとって、大きな懸念点となっているのが実情です。

理由2:添加物への不安【過去のBHA問題と現在の対応】

次に、フードの品質保持のために使われる「添加物」の問題です。

特に有名なのが、合成酸化防止剤である「BHA(ブチルヒドロキシアニソール)」です。過去、ロイヤルカナンの一部の製品にはこのBHAが使用されていました。BHAには「発がん性のリスクがある」という研究報告があったことから、「ロイヤルカナンは危険な添加物を使っている」というイメージが広く定着しました。

【重要】現在の酸化防止剤はどうなっている?

この点について、ロイヤルカナンは飼い主の不安に応える形で改善を行っています。現在、日本国内で正規に販売されているロイヤルカナン製品では、BHAは使用されていません。 代わりに、ビタミンE(ミックストコフェロール)やローズマリーエキスといった、安全性の高い天然由来の酸化防止剤に切り替えられています。

しかし、過去のネガティブなイメージが根強く残っていることや、インターネット上に古い情報が更新されないまま出回り続けていることから、今でも添加物への不安を感じる人が少なくないのが現状です。

理由3:価格が高いのはなぜ?【他のフードとの比較】

ロイヤルカナンは、スーパーなどで市販されている一般的なキャットフードと比較して、高い価格設定になっています。

▼主要キャットフードとの価格比較(目安)
※価格は販売店や容量、時期により大きく変動します。あくまで参考値としてご覧ください。

フード名1kgあたりの価格目安特徴
ロイヤルカナン インドア(成猫用)約2,000円~2,500円室内猫の健康維持に配慮した栄養設計
ピュリナ ワン インドアキャット(成猫用)約1,200円~1,500円手頃な価格帯のプレミアムフード
銀のスプーン約800円~1,100円スーパーなどで手軽に購入できる国産フード
カナガンキャットフード約3,500円~4,000円グレインフリー・高タンパクな高級フード

毎日与える主食だからこそ、この価格差は飼い主にとって大きな負担となり得ます。「この値段を出すなら、もっと原材料にこだわったグレインフリーのフードを選びたい」「なぜこんなに高いのか理由が知りたい」と考える人がいるのも自然なことでしょう。この価格の理由については、後ほど「獣医が勧める理由」で詳しく解説します。

理由4:製造国への不信感【韓国工場は大丈夫?】

ロイヤルカナンはフランス発の企業ですが、世界中に製造拠点を持っており、日本で販売されている製品の一部は、お隣の韓国にある工場で製造されています。

この「韓国産」という点に対して、一部の飼い主から品質管理への不安や不信感を抱く声が上がることがあります。

これに対し、ロイヤルカナンは公式サイトで「世界中どこにある工場でも、同じ原材料の調達基準と品質管理基準を適用し、同じ品質の製品を製造している」と明確に説明しています。 設備やプロセスは世界共通の厳しい基準で管理されているため、製造国によって品質に差が出ることはない、というのがメーカーの公式見解です。

理由5:実際に「やめた」飼い主のリアルな口コミ

上記のような理由から、ロイヤルカナンを与えていたものの、他のフードに切り替える、いわゆる「ロイカナやめた」という選択をする飼い主さんも一定数存在します。

  • 「うちの子には合わなかったのか、便の状態が安定しなかったので、グレインフリーのフードに変えました」
  • 「添加物がどうしても気になってしまい、完全無添加のフードを探すことにしました」
  • 「愛猫が突然食べなくなり、もっと食いつきの良いフードを探し直しました」
  • 「価格が高く、継続するのが経済的に難しくなった」

こうした個々の猫の体質や好み、家庭の事情に合わなかったという経験談が、インターネット上で共有されることで、これからフードを選ぼうとする飼い主の不安を増幅させる一因にもなっています。

獣医はなぜロイヤルカナンを勧めるのか?獣医師が語る5つの根拠

ここまで「ダメ」と言われる理由を見てきましたが、では一体なぜ、ペットの健康を守るプロである獣医師たちは、ロイヤルカナンを信頼し、飼い主に勧めるのでしょうか。その背景には、感覚やイメージではなく、科学とデータに基づいた明確な5つの根拠があります。

根拠1:圧倒的な研究開発力と科学的根拠(エビデンス)

獣医師がフードを選ぶ上で最も重視するのは「科学的根拠(エビデンス)」です。つまり、「このフードを与えることで、猫の健康にどのような良い影響があるのか」が、データで証明されているかどうかです。

ロイヤルカナンは1968年にフランスの獣医師によって設立されて以来、50年以上にわたり犬と猫の栄養学だけを専門に研究してきました。 自社に大規模な研究開発施設を持ち、世界中の獣医師やブリーダー、研究機関と連携して、猫に必要な約50種類の栄養素を精密に計算し、製品を開発しています。

「グレインフリー」や「無添加」といったマーケティング上の流行を追うのではなく、「栄養素こそがすべて」という哲学に基づき、科学的なアプローチで製品を開発している点こそが、獣医師からの絶大な信頼に繋がっているのです。

根拠2:猫種・年齢・健康状態に合わせた豊富なラインナップ

ひと言で「猫」と言っても、その個性や必要な栄養は千差万別です。ロイヤルカナンは、この「個体差」に徹底的にこだわっています。

  • ライフステージ別: 成長期の子猫用、健康な成猫用、活動量が落ちる中・高齢猫用など
  • ライフスタイル別: 室内で暮らす猫用(インドア)、よく外に出る猫用
  • 猫種別: ペルシャ・チンチラ・ヒマラヤン用、メインクーン用、ブリティッシュショートヘア用など、特定の猫種の骨格や毛質、かかりやすい病気にまで配慮
  • お悩み別: 毛玉が気になる猫用、食にこだわる猫用、健康な尿を維持したい猫用、太りやすい猫用など

これほどきめ細かく製品が分かれているため、獣医師は診察した猫の個々の状態や飼育環境に合わせて、まるで処方箋を出すように、最適なフードをピンポイントで提案しやすいのです。

根拠3:「療法食」という動物病院ならではの絶対的な強み

ロイヤルカナンの最大の強みであり、獣医はなぜロイヤルカナンを勧めるのかという問いに対する最も重要な答えが、この「食事療法食」の存在です。

食事療法食とは、特定の病気や健康状態の管理を栄養学的にサポートするために、獣医師の診断・指導のもとでのみ使用される特別なフードです。

療法食の例対象となる健康状態と栄養学的サポート
消化器サポート下痢や嘔吐などの消化器症状がある猫のために、消化性の高い原材料を使用し、腸内環境の健康をサポート。
腎臓サポート慢性の腎臓病を患う猫のために、腎臓への負担を考慮し、タンパク質やリン、ナトリウムの含有量を調整。
ユリナリーS/O膀胱炎や尿路結石症(ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石)の管理のために、尿のpHやミネラルバランスを精密に調整。

これらの療法食は、病気の治療や管理において、薬物治療と同じくらい、あるいはそれ以上に重要な役割を果たすことがあります。その有効性と安全性が長年の臨床データによって裏付けられているため、獣医師は絶対的な自信を持って処方できるのです。

根拠4:長年の販売実績と世界中で蓄積された膨大な臨床データ

ロイヤルカナンは世界100カ国以上で販売され、数え切れないほど多くの猫たちに食べられてきた実績があります。この半世紀以上にわたる長い歴史は、単なるブランド力だけでなく、安全性と有効性に関する膨大な「臨床データ」の蓄積を意味します。

「このフードを長期間与え続けた結果、どのような健康状態を維持できたか」「特定の病気の猫にこの療法食を与えた結果、症状がどう改善したか」といったデータが世界中から集まります。この「大きな問題が起きていない」という実績そのものが、何よりの信頼性の証となっているのです。

根拠5:獣医師への継続的な情報提供と強固なパートナーシップ

ロイヤルカナンは、製品を開発・販売するだけでなく、獣医師向けのセミナーや勉強会を世界中で積極的に開催しています。そこでは、最新の栄養学の知見や、特定の疾患に関する情報が提供され、獣医師は常に知識をアップデートすることができます。

こうしたメーカーと獣医師との間の強固な信頼関係も、飼い主への推奨に繋がる大きな要因です。

【安全性とランク】ロイヤルカナンの品質を客観的に評価

様々な意見があるロイヤルカナンですが、ここでは客観的な基準からその安全性と品質、そしてフードとしての総合的な「ランク」を評価してみましょう。

安全基準は満たしている?(ペットフード安全法、AAFCO)

まず、大前提として、日本国内で販売されるペットフードは「ペットフード安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)」という法律によって、残留農薬や添加物などの基準値が定められています。 ロイヤルカナンはこの基準をすべてクリアしており、法的な安全性は担保されています。

また、多くのプレミアムフードが基準とする、世界的に最も権威のある栄養基準「AAFCO(全米飼料検査官協会)」のガイドラインも満たしています。 そのため、ロイヤルカナンの総合栄養食と新鮮な水だけで、猫の健康維持に必要な栄養素をバランス良く摂取することが可能です。

原材料の品質と調達先についての公式見解

「ダメ」と言われる理由の一つであった原材料の品質について、ロイヤルカナンは公式サイトでその哲学を明確に示しています。

  • 「原材料」ではなく「栄養素」を重視: 「チキンが第一主原料」といったイメージ先行の原材料主義ではなく、猫に必要な約50種類の栄養素を過不足なく供給することを最優先に考えている。
  • サプライヤーの厳選とトレーサビリティ: 使用するすべての原材料について、サプライヤーを厳しく選定し、どこから来たものかを追跡できるトレーサビリティを確保している。
  • 厳格な品質管理: 世界中のすべての自社工場で、原材料の受け入れから最終製品に至るまで、数百回にも及ぶ品質管理検査を行っている。

結論:ロイヤルカナンのフードランクは?【総合評価】

これらの情報を総合的に判断すると、ロイヤルカナンの評価は「どのような視点で見るかによってランクが変わるフード」と言えるでしょう。

  • 獣医療・栄養科学の観点から見たランク:Sランク(最高ランク)
    科学的根拠に基づいた栄養設計、特に療法食の信頼性と実績は他の追随を許しません。病気の管理や特定の健康ニーズへの対応を目的とするならば、最も信頼できる選択肢の一つです。
  • 自然派・原材料至上主義の観点から見たランク:Bランク(標準ランク)
    グレインフリー(穀物不使用)やヒューマングレードの生肉、オーガニック、無添加といった点にこだわる飼い主から見ると、穀物の使用や過去の添加物問題のイメージから、最高の選択肢とは言えないかもしれません。

つまり、ロイヤルカナンは「品質の低いフード」なのではなく、「栄養科学を突き詰めた結果、一部の飼い主が理想とする『自然派フード』とは異なるアプローチをとっている、高品質なサイエンス・フード」と理解するのが最も正確です。

ロイヤルカナンをやめたい…愛猫に合う「代わり」のフードの選び方

ロイヤルカナンの特徴を理解した上で、「やはりうちの子には別のフードを試したい」「もっと原材料にこだわりたい」と考える飼い主さんもいるでしょう。ここでは、ロイヤルカナンからの切り替えを検討する際に、後悔しないための「代わり」のフードの選び方と、具体的なフードの例をご紹介します。

【最重要】療法食からの切り替えは絶対に自己判断でしない!

まず、大前提として、現在ロイヤルカナンの食事療法食を与えている場合は、絶対に自己判断でフードを変更しないでください。 フードの変更は、管理していた病状の悪化に直結する可能性があります。必ずかかりつけの獣医師に相談し、指導のもとで切り替えを検討してください。

選び方の3つのポイント

ロイヤルカナンの一般食から切り替える場合、以下の3つのポイントを軸にフードを探すと良いでしょう。

  1. グレインフリー(穀物不使用)を検討する
    ロイヤルカナンの穀物使用が気になっていた場合、第一の選択肢となるのが「グレインフリー」のフードです。穀物の代わりにサツマイモやエンドウ豆などで炭水化物を補給しているものが多く、肉食動物である猫の消化に配慮した設計になっています。
  2. 主原料が明確で、動物性タンパク質が豊富なものを選ぶ
    「動物性油脂」のような曖昧な表記ではなく、「鶏脂」「サーモンオイル」のように由来が明確なもの、「骨抜きチキン」「生サーモン」など、高品質な動物性タンパク質が原材料表記の最初の方に記載されているフードを選びましょう。
  3. 不要な添加物が使われていないか確認する
    BHAのような合成酸化防止剤ではなく、ミックストコフェロール(ビタミンE)やローズマリーエキスなどの天然由来の成分で品質を保持しているフードを選びましょう。また、猫の食欲を不自然に刺激する香料や、飼い主向けの見栄えを良くするためだけの着色料が使われていないことも重要なポイントです。

【2025年最新】ロイヤルカナンからの切り替えにおすすめのフード例

上記のポイントを踏まえ、ロイヤルカナンからの代わりのフードとして人気の高いプレミアムキャットフードをいくつかご紹介します。

フード名特徴主な原材料1kgあたりの価格目安
カナガンキャットフード高タンパク・グレインフリーの代表格。食いつきの良さに定評があり、活動的な猫に。乾燥チキン、骨抜きチキン生肉、サツマイモ約3,500円~4,000円
モグニャンキャットフード白身魚を65%以上使用したグレインフリーフード。魚好きの猫に人気。香料・着色料不使用。白身魚、サツマイモ、サーモンオイル約3,000円~3,500円
オリジン キャット&キトゥン肉・魚の含有量が非常に多く、猫本来の食事を再現した「バイオロジックフード」。新鮮鶏肉、新鮮七面鳥肉、新鮮丸ごとニシン約4,500円~5,000円

結論:ロイヤルカナンは愛猫に与えても大丈夫?最終的な考え方

7000字にわたり様々な角度からロイヤルカナンを検証してきましたが、いよいよ最終的な結論です。

ロイヤルカナンは、科学的根拠に基づき開発された、多くの猫にとって安全かつ健康維持に役立つ信頼性の高いフードである。ただし、すべての猫や飼い主にとっての『唯一絶対の正解』ではない

メリット・デメリットのまとめ

メリットデメリット
✓ 科学的根拠に基づいた緻密な栄養バランス✓ 穀物を使用している製品がある
✓ 目的別の豊富なラインナップ、特に療法食が充実✓ 原材料表記が一部曖昧(例:動物性油脂)
✓ 長年の実績とデータに裏付けられた高い信頼性と安全性✓ プレミアムフードの中では価格が高い
✓ 多くの獣医師から推奨され、動物病院で入手しやすい✓ 過去の添加物問題や製造国のイメージで不安を感じる人も

どんな猫・飼い主におすすめできるか

  • 特におすすめできるケース
    • 腎臓病や尿路疾患など、特定の病気の食事管理が必要な猫(療法食)
    • 流行やイメージよりも、科学的なデータや獣医師の推奨を重視する飼い主
    • どのフードを選べば良いか分からず、まずは信頼できる基準となるフードから始めたい飼い主
  • 他のフードも検討の価値があるケース
    • 獣医師から穀物アレルギーと診断されている猫
    • 原材料の産地やオーガニック、無添加に徹底的にこだわりたい飼い主
    • より高タンパク・高脂質なフードで体格を大きくしたいと考えている飼い主

最終的には愛猫の体調を観察することが最も重要【行動喚起】

どんなに評価の高いフードでも、あなたの愛猫に合うかどうかは別の話です。この記事で得た知識は、あくまでフードを選ぶための「ものさし」の一つ。

一番大切なのは、新しいフードを与え始めた後の愛猫の様子を、あなたの目でしっかりと観察することです。

  • 便の状態は良いですか?(硬すぎず、緩すぎず、健康的な色か)
  • 毛並みや毛艶は輝いていますか?フケは出ていませんか?
  • 吐き戻しの回数は増えていませんか?
  • 体重は適切に維持できていますか?
  • そして何より、毎日美味しそうにご飯を食べていますか?

これらの点を日々チェックし、愛猫が心身ともに健康な状態であれば、そのフードは「あなたと愛猫にとっての正解」と言えるでしょう。フード選びに迷ったら、この記事をブックマークして、いつでも見返してください。そして、最終的にはかかりつけの獣医師に相談しながら、あなたの愛猫にとって最高の選択をしてあげてください。


FAQ:ロイヤルカナンに関するよくある質問

Q1. ロイヤルカナンを食べさせてから便の量が増えましたが、大丈夫ですか?
A1. フードに含まれる食物繊維の量によって、便の量が増えることがあります。特に「インドア」などの製品は、健康的な消化と便通をサポートするために、サイリウムなどの不溶性・可溶性の食物繊維をバランスよく配合しています。便が健康的な形状と硬さ(拾い上げた時に形が崩れない程度)であれば、基本的には問題ありません。続く下痢や軟便、あるいは極端に硬い便の場合は、フードが体質に合っていない可能性があるので獣医師に相談しましょう。

Q2. 賞味期限はどこに書いてありますか?開封後の保存期間は?
A2. 賞味期限はパッケージ裏面の下部などに「日/月/年」の順番で印字されていることが一般的です。ドライフードの場合、開封後は空気に触れることで風味や品質が落ちていくため、袋の空気をしっかり抜いて密閉するか、密閉容器に移し替え、直射日光の当たらない涼しい場所で保管してください。開封後は約1ヶ月を目安に使い切ることが推奨されています。

Q3. どこで買うのが一番お得ですか?販売店が限定されたと聞きましたが?
A3. はい、2024年10月1日から、ロイヤルカナンの全製品(療法食・一般食ともに)の販売チャネルが、動物病院、公式オンラインストア、および一部の認定オンラインストア・ペット専門店に限定されました。 これにより、品質管理が徹底された正規ルートでのみ購入できるようになりました。価格は販売店やキャンペーンによって異なるため、複数の認定オンラインストアを比較検討するのがおすすめです。

Q4. ヒルズの「サイエンス・ダイエット」とはどう違うのですか?
A4. ヒルズもロイヤルカナンと同様、獣医師から推奨されることが多い、科学的根拠に基づいたフードブランドです。両社とも療法食に強みを持ちますが、一般的にヒルズはアレルギー対応や口腔ケアなどに特化した製品で高い評価を得ており、ロイヤルカナンは猫種別やライフスタイル別のラインナップがより豊富という特徴があります。どちらも非常に高品質なフードであり、優劣をつけるのは困難です。最終的には猫の健康状態や好み、獣医師の推奨によって選ぶのが良いでしょう。

Q5. 愛猫が急にロイヤルカナンを「食べない」のですが、どうすればいいですか?
A5. まずは病気の可能性を疑い、元気や飲水量、排泄物の状態などに変化がないか確認してください。特に問題がなければ、フードが理由かもしれません。猫はグルメで飽きやすい動物です。対処法として、①少量のお湯でふやかして香りを立たせる、②ウェットフードを少量トッピングする、③電子レンジで数秒温める、などを試してみてください。それでも食べない場合は、フードの味や粒の形が好みでない可能性も考えられるため、別のフレーバーやブランドのサンプルを試してみるのも一つの方法です。

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