まるで綿菓子のような真っ白でふわふわのアフロヘア。それがビションフリーゼの最大の魅力ですよね。しかし、あの美しいスタイルを維持するためには、飼い主さんの日々の努力、そう「ブラッシング」が欠かせません。
「毎日ブラッシングしているのにすぐに毛玉ができる…」 「どんなコームを使えばいいのか分からない…」 「愛犬がブラッシングを嫌がって逃げてしまう…」
そんな悩みを抱えていませんか?ビションフリーゼの被毛は非常に繊細で、道具選びと使い方を間違えると、あっという間に頑固な毛玉だらけになってしまいます。最悪の場合、皮膚トラブルを引き起こしたり、トリミングサロンで短くリセットカット(丸刈り)されてしまうことも。
この記事では、長年多くのビションフリーゼを見てきた経験から、**「絶対に失敗しないコームの選び方」と、プロのトリマーも実践する「真っ白ふわふわに仕上げるブラッシング術」**を徹底解説します。ブラッシングを嫌がる子への対策も紹介するので、ぜひ最後まで読んで、愛犬との幸せなブラッシングタイムを手に入れてくださいね。
ビションフリーゼにコームが絶対必要な3つの理由
ビションフリーゼのお手入れには「スリッカーブラシ」が必須ですが、それだけでは不十分です。必ず「コーム(金櫛)」とセットで使う必要があります。なぜコームが重要なのでしょうか。
隠れた「毛玉の芯」を見つけ出す探知機
スリッカーブラシは表面の毛をふわふわにするのは得意ですが、密集したアンダーコート(下毛)の根元にある小さな絡まりを見逃しがちです。これが放置されると、フェルト状の巨大な毛玉に成長します。 コームを根元から通すことで、スリッカーブラシでは取りきれなかった「毛玉の芯」を確実に発見し、初期段階で解きほぐすことができます。コームは、いわば「毛玉探知機」の役割を果たします。
根元から立ち上げ「ふわふわアフロ」を作る仕上げ道具
スリッカーブラシで解かしただけでは、毛はまだ寝た状態です。仕上げにコームを使って毛を根元からすくい上げ、空気を含ませるように整えることで、ビションフリーゼ特有のボリュームのある美しいアフロヘアが完成します。カットの仕上がりを左右する重要な工程でもあります。
皮膚の異常を早期発見する健康チェック
コームを皮膚に対して垂直に入れ、毛をかき分けることで、普段は厚い被毛に隠れて見えない皮膚の状態を観察できます。赤み、湿疹、ノミやダニのフンなど、皮膚トラブルの早期発見につながります。日々のブラッシングは重要な健康チェックの時間でもあるのです。
失敗しない!ビションフリーゼ用コームの選び方【4つのポイント】
ビションフリーゼの被毛は特殊なので、どんなコームでも良いわけではありません。以下のポイントを押さえて選びましょう。
【最重要】ピンの長さは「4cm以上」のロングタイプ
ビションフリーゼの被毛はボリュームがあり、密度も高いため、短いピンでは根元まで届きません。表面だけを撫でている状態になり、内部で毛玉が進行してしまいます。必ずピンの長さが4cm〜5cmあるロングピンタイプを選びましょう。根元までしっかり櫛が通る感覚が重要です。
静電気は最大の敵!「テフロン加工」や「静電気防止素材」を選ぶ
冬場など乾燥する時期は、ブラッシングによる摩擦で静電気が発生しやすくなります。静電気は毛を絡ませ、毛玉の大きな原因になります。また、パチッとする痛みを犬が嫌がり、ブラッシング嫌いになることも。 ステンレス製でもテフロン加工やクロームメッキなど、静電気防止加工が施されたコームを選ぶことが非常に重要です。
「粗目」と「細目」の2wayタイプが便利
1本のコームに、ピンの間隔が広い「粗目」と、狭い「細目」の両方がついているタイプが主流で便利です。
- 粗目: 最初の絡まりチェックや、大まかに毛を解かす時に使用。
- 細目: 仕上げに毛並みを揃えたり、ふわふわ感を出す時に使用。
顔まわり・足裏には専用の「ミニコーム」を
目ヤニがつきやすい目頭や、口まわり、足の指の間など、細かい部分に大きなロングコームを使うのは危険で、犬も怖がります。 細かい作業に適した、柄がついた小さなフェイスコームやノミ取りコームを別途用意しましょう。目ヤニ取りが格段に楽になります。
ビションフリーゼにおすすめのコーム&ブラシ5選【プロ愛用】
数あるアイテムの中から、ビションフリーゼの被毛に最適で、プロのトリマーも愛用する信頼性の高いコームとブラシを厳選しました。
【全体用コーム】MEISTER(マイスター)ロングピンコーム
- 特徴: ピンの長さが約45mmと長く、ビションフリーゼの豊かな被毛の根元までしっかり届きます。プロの現場で最も支持されている定番モデルの一つ。
- おすすめポイント: 適度な重みがあり、力を入れずにスッと櫛が通ります。耐久性も抜群です。
【顔・細部用コーム】岡野製作所 ノミ取り櫛 柄付き
- 特徴: 持ち手がついたコンパクトなコーム。ピンの間隔が非常に狭く、ノミ取りだけでなく、目ヤニや口周りの細かい汚れを取るのに最適です。
- おすすめポイント: 先端が丸く加工されているため、デリケートな顔まわりにも安心して使えます。1本あると非常に重宝します。
【必須スリッカー】ローレンス ソフトスリッカーブラシ M
- 特徴: イギリス製の高品質なスリッカーブラシ。ピンが柔らかくしなるため、皮膚を傷つけにくく、子犬や皮膚が敏感な子にもおすすめです。
- おすすめポイント: ソフトな使い心地ながら、密集したアンダーコートの抜け毛をしっかりとキャッチします。ブラッシングの基本アイテムです。
【仕上げ用ブラシ】SHOW TECH Ultra-Pro エクストラロング ピンブラシ
- 特徴: グルーミング世界チャンピオンKitty.Dの考案したスリッカーブラシは世界的大ヒットしています。オリジナルのパッドデザインがピンをしっかりと受け止めているので、ピンがパットに沈み込んだり抜けたりすることなくグルーミングできます。
- おすすめポイント: スリッカーで解かした後、このピンブラシを通すことで、静電気を抑えながら美しいツヤと自然なふわふわ感を出すことができます。マッサージ効果も期待できます。
【秘密兵器】A.P.D.C. グルーミングスプレー
- 特徴: ティーツリーオイルなどの天然成分を配合したブラッシングスプレー。静電気を防止し、ブラシの通りを滑らかにします。
- おすすめポイント: 保湿効果で切れ毛を防ぎ、ふわっとした仕上がりを助けます。爽やかなハーブの香りでリラックス効果も。ブラッシング前の必需品です。
真っ白ふわふわ!プロ直伝のブラッシング手順
道具が揃ったら、いよいよ実践です。正しい手順で行えば、痛みを与えず、短時間でふわふわに仕上がります。
【基本ルール】絶対に乾いた状態でいきなりブラシを入れない! 乾いた毛にブラシを入れると、静電気が発生し、キューティクルを傷つけて切れ毛の原因になります。必ずブラッシングスプレーを使用しましょう。
手順1:ブラッシングスプレーで被毛を湿らせる
全身に軽くスプレーし、手で揉み込んで馴染ませます。特に毛玉ができやすい脇の下、耳の後ろ、内股は念入りに。
手順2:スリッカーブラシで全体のもつれを優しく解く
皮膚と平行にブラシを動かし、少しずつ毛束を分けて根元から解かしていきます。 **ポイントは「力を入れないこと」。**ブラシの重みだけで動かすイメージです。皮膚を引っ掻かないように注意しましょう。脇の下などは、皮膚を指で伸ばしながら行うと安全です。
手順3:コームの「粗目」で根元から毛玉チェック
スリッカーで全体が解けたら、コームの「粗目」を使います。皮膚に対して直角にコームを立て、根元からゆっくりと通します。 もし途中で引っかかったら、無理に引っ張ってはいけません!一度コームを抜き、その部分だけスリッカーブラシで優しくほぐし直してから、再度コームを通します。「スッ」と抵抗なく根元から毛先まで通るようになるまで繰り返します。
手順4:コームの「細目」で毛並みを整えふわふわ仕上げ
最後に、コームの「細目」を使って毛並みを整えます。毛を根元からすくい上げるようにして空気を含ませると、ビションフリーゼらしいボリュームのあるふわふわアフロが完成します。顔まわりはミニコームを使って丁寧に仕上げましょう。
ブラッシングを嫌がる!子犬からの慣らし方と対策
ビションフリーゼにとってブラッシングは一生続く日課です。嫌いになってしまうと、お互いにとってストレスフルな時間になってしまいます。特に子犬の頃からの慣らし方が重要です。
無理強いはNG!「良いこと」とセットで記憶させる
最初はブラシを見せるだけ、体に一瞬当てるだけで、すぐに大好きなおやつを与えて大袈裟に褒めます。「ブラシ=おやつがもらえる楽しい時間」と刷り込みましょう。嫌がって暴れたらすぐにやめ、落ち着いたら再開します。押さえつけて無理やり行うのは逆効果です。
短時間からスタートし、少しずつ時間を延ばす
最初は1分、次は3分と、犬が飽きたり嫌がったりする前に終わらせるのがコツです。毎日少しずつ触られることに慣れさせていきましょう。リラックスしている時を狙うのも良い方法です。
どうしても嫌がる場合は「プロ」の手を借りる勇気も
飼い主さんが焦れば焦るほど、犬はそれを敏感に察知して不安になります。どうしても家でできない、すでに毛玉がひどいという場合は、無理せずトリミングサロンに相談しましょう。プロに一旦リセットしてもらい、綺麗な状態から少しずつ自宅ケアを再開するのも賢い選択です。
よくある質問(FAQ)
Q1. ブラッシングは毎日必要ですか? A1. はい、理想は毎日です。 ビションフリーゼの毛は非常に絡まりやすく、1日サボっただけでも小さな毛玉ができてしまいます。毎日の積み重ねが、結果的にトリミング時間の短縮と愛犬の負担軽減につながります。最低でも2日に1回は必ず行いましょう。
Q2. 毛玉ができてしまったらどうすればいいですか? **A2. 小さな毛玉なら、スリッカーブラシの角を使ったり、指で少しずつ割くようにして解ほぐします。**絶対にハサミで根元から切らないでください(皮膚を切ってしまう危険があります)。カチカチに固まった大きな毛玉(フェルト状)になってしまった場合は、素人が無理に解かすのは危険で犬も痛がります。トリミングサロンでプロに処置をお願いしてください。
Q3. 人間用のコームを使っても大丈夫ですか? A3. おすすめしません。 人間用のコームは静電気対策が不十分だったり、ピンの強度が足りずに曲がってしまったりすることがあります。また、皮膚へのあたりが強く、犬の薄い皮膚を傷つけてしまう可能性もあります。必ずペット専用の、それもビションフリーゼに適した高品質なものを選んであげてください。
まとめ:正しいコームで愛犬とのふわふわな毎日を!
ビションフリーゼの美しいアフロヘアは、飼い主さんの愛情のこもった日々のケアの賜物です。 適切な「ロングピンコーム」と「スリッカーブラシ」を選び、「ブラッシングスプレー」を併用して、正しい手順で行えば、毛玉知らずのふわふわボディを維持することは難しくありません。
ブラッシングは、単なるお手入れの時間ではなく、愛犬との大切なコミュニケーションの時間でもあります。ぜひ、この記事を参考に、愛犬がリラックスして身を任せてくれるような、幸せなブラッシングタイムを作ってくださいね!



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